バスケットボール部

DATE:2025.05.02バスケットボール部

格上の東海大相手に健闘するも敗戦...

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(撮影?志村采美)

4月30日駒沢オリンピック公園総合運動場屋内競技場(東京都)にて第74回関東大学バスケットボール選手権大会第4節東海大戦が行われた。結果は以下の通り。

●駒大 65-83 東海大〇
1Q 21-14
2Q 10-26
3Q 19-17
4Q 15-26
スターティングメンバー
PG#18
梅田晄希(経2)
SG#17
藤田大輝(商1)
SG#2
野口竜真(法4)
PF#7
遠山広貴(営2)
C#60
楠本兼伸(現2)

相手は昨季1部リーグ3位の東海大。日本代表合宿の招集経験がある渡邉伶音(1年)や特別指定選手としてBリーグ出場経験がある轟琉維(3年)、十返翔里(とがえり しょうり)(1年)などタレント揃いのチームを一目見ようと、会場では多くのバスケファンが大いに盛り上がりを見せる中、試合が始まった。

第1Q、7番遠山や17番藤田を中心に強気のリムアタックを見せ、得点を重ねる。さらに高さでは劣る駒大だが、全員がリバウンドに飛び込み、ボックスアウトし、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスをものにするなど、終始主導権を握り、7点のリードを持って1Qを終えた。

第2Qは序盤から東海大にオールコートプレスを仕掛けられると、思うように攻撃が回らず、タフショットが目立つように。ディフェンスでは、フィジカルや高さに屈し、1人で押し切られる場面も増え、流れを奪われる。駒大もゾーンディフェンスを仕掛けターンオーバーを誘うなど、随所に良いプレーは見られたが点差は縮まらず。4対21のランでリードを奪われ、31対40で前半を折り返す。

点差を縮めたい第3Qは18番梅田の活躍が光った。オフェンスでは果敢にリムアタックを続け連続得点。さらにディフェンスでも相手のガードに自由を与えず、攻撃を停滞させるなど流れを呼び込み、一時3点差まで縮めた。しかし、東海大は2mを超えるインサイドの2人を中心に落ち着いて得点を重ね、7点差で最終第4Qへ。

迎えた最終第4Qは再び東海大がディフェンスの圧力を強め、思うような攻撃が出来ず。すると、そのディフェンスの良い流れに呼応するかのように、この日確率の悪かったスリーポイントが要所で決まりだし、段々と点差は大きくなった。駒大も41番森田空翔(くうと)(歴2)のアタックなどで食らいつくもタイムアップ。65対83のスコアで4回戦敗退となった。

インタビュー

◆梅田晄希(経2)

ーーどんな気持ちで今日の試合に臨んだか
?格上ではあったが、1部とも練習試合をしていて、通用する部分もたくさんあったので、やれることは自分たちでしっかり遂行して勝ちにいったが、1Q上手くいった分、相手のディフェンス強度も上がって、2Qからは圧倒された?

ーー相手の強度の高いディフェンスに対して、ガードとしてどんな意識をしていたか
?相手にねらわれないようにドリブルをなるべく多くつかずに、相手を抜いてからコントロールするようにした?

ーーディフェンスも目立っていたが、意識はあったか
?練習中から最近は強度が上がってきていて、そのおかげで自分もディフェンスに対しての意識が強くなっている。相手のオフェンスのセットに対して、チームメイトがディフェンスのセットをしてくれているので、どう攻めてくるというのが理解出来た。その部分ではチームメイトにかなり助けられた?

ーー今日の敗戦からインカレやリーグ戦に向けて生かしていきたいところ
?去年は4年生が主に出ていたため、今年のチームは経験がなくてイチからのスタートだったが、4月の時点でこの強度でやれている。もちろんリーグ戦も相手は強いが、上位を目指せると思うので今までやってきた分にさらに強度を高め、積み重ねて頑張っていきたい?

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果敢に攻める梅田(撮影?志村采美)

◆前田祥太ヘッドコーチ

ーー今日の試合を振り返って
「駒大は去年まで試合に出場していたメンバーがほとんどいない状態なので、当初から『2部の中でもビリのチームだぞ』と伝えていた。格上の東海大さんと戦うことが決まってから『強度を上げて頑張らないと戦えないよ』という話をずっとしながらやってきた。負けはしたが、しっかり40分間戦う姿勢を見せてくれて誇らしい」

ーー良かった点は
「ディフェンスは今シーズンに入ってから、システムを少し変えており、強度も高くしようとやっていた。そこは出せたかなと思う。相手には2m超えの選手もいっぱいいてどうしても身長差があるので『とにかくリスタートを早くしてトランジションを上げて点数を入れていこう』という形でやっており、そこも出してくれたかなと思うので良かった」

ーー改善したい点は
「インサイドのディフェンスの守り方はうまくいっていたが、ディフェンス面でいえば、セカンドチャンスで溢れ玉を取られてやられる場面もあったので改善したい。また、ちょっとしたオフボールのところで、ボールから目を切ってしまい、カッティングで取られる、という1本2本のところかもしれないが、チームとしては良くないのでそこも改善したい。オフェンス面では、ある程度作れてオープンショットを打てているケースは多かったので、あとはそこを決めきるところとセットプレーのところももう一度考え直してまたやっていきたい」

ーー1年生の藤田大輝(商1)選手を多く起用していたが
「高校生の時から、インターハイ準優勝やトップリーグも出場するなどキャリアのある選手で、"すごい良い選手が入ってきてくれたな"という印象。色々なプレーができ、本当に得点を取れる選手」

ーー今年の新入生は高さのある選手が多いが、今後のチームは
「インサイド陣の層の薄さがある。今年はインサイド陣で190mを超えるメンバーが3、4人入ってくれたので、これから育てて頑張ってもらいたい。4番ポジションのところもサイズアップができれば、チームとしては今日みたいなファイトをすることで1部のチームとも戦えるようになると思う。そういう未来を描いている」

ーー今回のトーナメント戦も踏まえて、今後のチームの課題は
「課題として、敢えて厳しくいえば3年生にもっと頑張ってもらいたい。僕は期待しているが、少しメンタルの面で浮き沈みが激しく"自分のプレーができなかったり"、"試合前は状態が良いのに大会が近づくにつれて徐々に自分のプレーができなくなったり"というケースが多い。そこは今後に向けて改善して頑張ってほしい」

ーー6月からの新人戦について
「今回のスタメン5人のうち4人が1、2年生で、新人戦はそのメンバーが残るのでバスケットとしては変わらずにいけるかなと思う。そこに加えて今出場していない選手が何人か絡んでくるので、新しい選手も使いながら"新人インカレも出たい"という明確な目標もある。出れるメンバーだと思っているので、慢心ではないが、気を抜かずにちゃんとファイトしてその路線も継続して新人戦も頑張りたい」

執筆者:相澤悠、志村采美

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